こんにちは、アフロっ栗です。
発売と同時に話題となった
『天穂(てんすい)のサクナヒメ』
日本だけでなく、海外でも『Sakuna: Of Rice and Ruin』というタイトルで話題となりました。
今日は、『天穂のサクナヒメ』のレビューなど色々な疑問をまとめてみました。
ファーミングシミュレーター+アクションゲーム
ファーミングシミュレーターとアクションゲームを兼ね備えた傑作。
このゲームの基本的な流れ
- 稲作パートで米を作る
- アクションパートで
米以外の食材集めやストーリーの進行を行う
米作りの成果や食事内容によってプラス補正がかかるため、米さえちゃんと作っていれば苦戦することはまずない。
その米作りも🥇「米作りは土作り」
と言われるように長年の継続がものを言うため、一時の失敗が大きく響くことはない。
「長年」と書いたが一年のサイクルは短くも長くもない程よい長さで一周するので試行錯誤もやりやすい。
このように、色んな視点から🥈「遊びやすい」と言える難易度である。
気になるパソコンスペックは?
致命的なバグはなく、最低スペックより若干CPUが弱い自分のパソコンでも何の問題もなく遊べた。
壁に敵が埋まったり100回に1回くらいロードで固まったりすることはあったがオートセーブがこまめに行われるため影響が少なかったのも大きい。
ストーリーは王道の成長物で、主人公が登場人物と共に成長していく様は美しい。
また序盤はまともな量の米が収穫されるまでの苦労と貧困が色濃く描写されている。
そのため、
機械化が進んだとはいえ、農家のご苦労がひしひしと感じられる。
正に「米の一粒は仏の一粒」である。
「いただきます」「ごちそうさま」とその料理に携わった全てに感謝を捧げる言葉を改めこのゲームで感じれた作品。
そんな忘れがちな「食への感謝の心」を思い出させてくれる傑作。
お米から生まれたことわざ
☑『米一粒、汗一粒』
☑『青田と子供は褒められぬ』
☑『米の飯より思おぼし召し』
☑『青田から飯になるまで水加減』
☑『千石万石も米五合』
ストーリーが未完で終わってしまう
米作りもアクションもすごくおもしろいゲーム。
しかし、
おすすめできない理由はストーリーが未完で終わってしまう。
肝心の黒幕やいくつかの伏線が一切明かされないまま、めでたしめでたしになってしまい、🥇ラスボスを倒したあともずっとモヤモヤすることになる
今後DLC等がある可能性はありそうなのでスッキリ終わらせたい人はもう少し待ったほうがいいかもしれない
田んぼを見るのも命がけ
クリア時間はどれくらい?
===クリア後追記(伏せ字部分以外のネタバレ無し)===
ゲーム内のプレイ時間は31時間、
🥇15年目で本編クリアしました。
☑STEAMを見る限りのクリア時間の平均時間は、👉26時間前後。
米ゲーであり神ゲーであり。
駄女神サクナのみならず、仲間の人間たちが成長していく様は王道ながら心に来る物語でした。
個人的には2020年一番のヒット間違いなし。
全実績解除はちょっと骨が折れそうなのでのんびりやりたいところ。
🥈マップに入る前に敵の強さが数値で表されているんですが、おそらく想定される米の格はこれくらいだよ!って意味なんです。
気付いたのはストーリー終盤でした。
この説明はゲーム内で欲しかったかな…(見落としてたら恥ずかしい)
お米をしっかり育てれば、アクションが苦手でも楽しめる。
🥇ちゃんと米を育てると一気に難易度が緩和されるので、アクションが苦手で尻込みしてる方でも気軽に手にとって欲しい。
もちろんアクションが得意だったり手応えのある難易度がいい方は、稲作をほどほどに探索すればいいわけですからね。
まぁ縛りすぎるとろくにダメージ入らないんですけど。
それぞれに合った楽しみ方ができる点はとてもいいなぁと思います。
天穂のサクナヒメの音楽が素晴らしい
惜しむべきは、デラックス版を買っておくべきだったということくらいでしょうか。
画集は実物で欲しかったのでSwitch版も持ってるんですが、そっちはサントラが付いていないんですよね。
全体的に曲がすごくよくて、特にめっちゃテンション上がったのでそっちも買っておくべきだったなぁ…と。
サントラ単品販売してください神様仏様えーでるわいす様!!
『天穂のサクナヒメ』デラックス版とは?…PC版(STEAM)のみで販売されている、『天穂のサクナヒメ デジタルデラックス版』のこと。
🥇BGM全42曲を収録したデジタルサウンドトラックと、
キャラクターや美術背景など本作のアートワークを、140ページ以上に渡って収録したデジタルアートブックがセットになったデジタルデラックス版。
なお、2021年1月現在
🥈『天穂のサクナヒメ』のサウンドトラック入手方法は、『天穂のサクナヒメ デジタルデラックス版』購入でしか入手できない。
サウンドトラック(OST)単体発売がファンの中で熱望されています。
なお、注意点として
PS4版ニンテンドースイッチ版で発売されている
『天穂のサクナヒメ 彩色画集付限定版-PS4 or Switch版』にはサウンドトラックは同梱されていないので注意!
序盤のコツとこのゲームの概要
XB1コンとは?…Xbox One ワイヤレス コントローラーのこと。
PCゲーマーは持っていると重宝するコントローラー。
コントローラーとはいえ値段は高い。
あると何かと便利。
発売前からかなり期待していたのですが、期待以上に操作していて気持ちいいアクション!とても楽しいです。
羽衣を伸ばせるのは全8方向、🥉リーチの感覚を掴むまではちょっと手こずりますが、慣れてしまえば快適に敵を投げたりぶつかったりできます。楽しい。
十字と併用しやすい箱コンの配置がやりやすい。
ボス戦とかだとちゃんと直前に戻るけど、雑魚で死ぬと結構前まで巻き戻される。
ノーマルでやってますが、難易度としてはほどよく難しくてちょうどいいラインだと思います。その他ちょっとしたバグとして、敵が壁の中に埋まってしまうことが度々ある。
「壁に埋まったりしちゃった子がいる」のか「単に見落としてるだけ」なのかがわからないのでちょっとだけ困りますね。
対処法はちゃんと用意されてるので殺意はあっても悪意は感じない作り。
稲作は実際どうなの?面倒?解決策はあるのか?
あとは重要な稲作パートですが、アクション重視の方にはこちらは面倒に感じて手を出しづらい方もいるかもしれません。実際のところはこちらも🥇想像以上に面倒。
上下左右とボタン操作で脱穀とか、泥を沈めた水を混ぜて種籾選別とかその他諸々。
誰がここまで稲作させろと言った… ってレベルでガチなので、人によってはうんざりするかもしれません。
田植えと田起こしの操作も、実際の動きに沿っているのでこれまた非常に面倒。
ただNPCに任せてしまうこともできるので、やってみて合わなさそうだったらサクッと任せていい。
しかし、任せると品質はある程度下がるようです。
私は稲作パートも全部楽しくやってるので、どの程度下がるかまでは不明ですけど。
両方楽しめる人にとってはどこを取っても美味しい作品ですね。
ストーリーは、🥈ぐーたら神の主人公の成長物語って感じですが、人間勢の背景とかはまだあまり明かされてないのでなんとも。今のところはわかりやすくて楽しいです。
全体としてはガチな稲作とほどよい難易度の爽快なアクションで、個人的にはとても気に入ってるけどまぁ人選ぶでしょうねって感じです。
でもいい作品だと思います。
農家さんの苦労が分かる。米のありがたさを痛感。
色々あるけど
嵐の日に田んぼの様子を見に行く気持ちが分かる。
沢山肥料やればいいってもんじゃない。
稲作そのものが極めて複雑だと痛感させられる
🥈稲作シムの合間に、食糧と肥料をハクスラするゲーム。
ストーリーは一本道だが、登場人物のドラマが本編と脇道で結構あるのでボリュームは十分。
やることリストが表示されるので、今何をすると話が進むのか常に把握できる。
アクション部分も複雑なコマンド入力を要求してこない簡単設計。
なお、属性や強化パーツ、コンボ技などプレイ技術をやり込める要素もある。
仮に勝てない程に敵が強いエリアまで進んでもエリアから即時離脱できる。
負けてもエリア入り口に戻されるだけで、時間経過も戻るし、アイテムや能力がマイナスになったりはしない。
そしてキャラを強くする方法は、
- 「稲作シムで良い結果を出す」
- 「栄養価の高い食事を摂る」
特に食事は、空腹になるまでの時間制限付きとはいえ効果が高く、かなり無理したストーリー進行も可能。
🥈行き詰ったら稲作。そして食卓を豊かにすれば、必ず強くなる。
稲作シムは、ゲームが複雑というより、稲作そのものが極めて複雑だと痛感させられる。
育成ゲームとしてはかなり簡単な部類。
攻略のコツ
肥料のパラメータをプラスにしていけば、多少の害虫や雑草、病気の影響はあったとしても、
基本的には常にプラスになってキャラクターが強くなってくれる。
しかし最高のコメを作ろうとすると、
- 水量
- 温度管理
- 害虫や病気対策
など急激にやることが増えて忙しくなる。
稲の育成状況でハクスラを中断して水量管理のために水田に急行するなど当たり前で、選別、田植えの時期、植え方、肥料の質やバランス、農薬の多寡、収穫量から食事に回す分と貿易に使う分をどうするか等々。そして手間をかけるほど美味いコメが作れる。強くなる。
ちなみに稲作に関する予備知識ゼロでも、ゲーム内で細かく解説がある。
その説明をきちんと読み、
アドバイスをくれるキャラの意見を聞き、
田植えイベントの水量や植え方などレクチャーをよく見ておけば問題ない。
肥料や食料など
資材集めもエリアごとに何のアイテムが手に入るか、
そのエリアの未入手のアイテムがあるか等が分かりやすい。
🥈また、隠しアイテムを探せるソナーも
序盤から手に入るので不便さは感じない。
とにかく製作者の
「何とかしてゲームをクリアしてもらおう」
という意思を感じる。
迷子にしたり、エリアを長くしたり、難しくしたりといった時間稼ぎ要素は本編では皆無。
ストーリー進行をまったく出し惜しみしない。
クリア後のやりこみ要素は?
クリア後の要素は、
- 稲作の続き
- ハクスラ専用ダンジョンがメイン。
敵はかなり強化されるので、育成必須でやりごたえは十分。
レアな装備品は、中身の少ないボックスガチャ形式というか、入手方法自体は極めて単純。
階層のボスを何度か倒せるようにキャラを育成すればいいだけ。
ドロップ率が低いレアな強化素材にしても、キャラが強くなれば気楽に周回して集められる。
個人的に特に良かったのが、
🥇ゲーム中の最強装備が運任せのドロップ品ではなく、
材料を集めて、鍛冶屋キャラと防具屋キャラが「作ってくれる」事。
結局は材料を集めるのだが、努力で実を結んだ装備が凄く強い、というのがシンプルに嬉しい。
何度も繰り返したり、何千時間もプレイするゲームではないかもしれない。
しかし「天穂のサクナヒメをプレイした」という記憶は、
今後いろんなアクションゲーム、育成ゲームをするたびに、比較対象のひとつとして残り続けるだろう。
最後に
最後にまとめてみると、
☑ファーミングシミュレーターとアクションゲームを兼ね備えたゲーム。
☑低スペックのパソコンでも遊べる。(PC/STEAM版)
☑ストーリーが未完で終わってしまう。
☑農家の苦労がゲームから伝わる。
☑クリア時間はおよそ26時間前後。
☑天穂のサクナヒメのサウンドトラック入手方法は、2021年現在 STEAM版の『天穂のサクナヒメ』デラックス版でしか入手できない。
☑ロードは総じて短い。
☑稲作パートが、人によって面倒と感じる。NPCに委任できる。ただしNPCに委任すると米の品質は下がる。
☑攻略のコツとして、肥料のパラメータをプラスにすること。
☑クリア後のやりこみ要素として、ハクスラ専用ダンジョンが追加される。
総じて人を選ぶゲームのため、『天穂のサクナヒメ』が合わないと感じた人が一気に売る可能性もあるため、中古狙いもアリ。
PC版はセール時に狙い目!
『天穂のサクナヒメ』